サンメイト よくあるご質問

根のエネルギー獲得のため、酸素は必要です。 植物生理学ではイオンの吸収は、『 根域の温度と 酸素分圧に左右される。』と云われています。 そのため、根域の酸素レベルは植生を決定する重要な要因のひとつです。 光合成をしない根は、地上部から送られた(転流)光合成産物を燃焼(酸化)して生長のエネルギー(ATP)を獲得 します。 根による水の吸収は、浸透圧に従って拡散移動する受動的吸収と云われ、エネルギーの消費はありませんが、 肥料(イオン)の吸収はエネルギーを必要とする能動的吸収ですので、そのエネルギー生成のため酸素が必要に なります。

空気中には約21%の酸素がありますが、空気中の酸素が水に溶ける(溶解)割合を、飽和酸素濃度(mg/L)と 云われ、温度により限定されます。 空気中の酸素の溶解度は、水温が0℃で14.2ppmと一番溶けやすく、30℃では7.6ppmと低くなります。 純酸素ガスを利用したサンメイトは水温の影響が少なく、高い濃度が確保できることが大きく異なります。

できますが、しかし、長時間に渡り乾いた空気が根の周りを覆い尽くせば、植物は枯れてしまうことはご周知 のことと思います。 固形養液栽培の培地は常に湿潤状態にありますので、大気と接触している表面に酸素は溶けますが、表面で溶 けた(溶存)酸素が根まで拡散する速度は非常に遅く、根の呼吸速度に不足する場合があります。 そのような環境に置かれた場合には、上根という現象が生じる場合があります。 植物の根は、水と栄養と酸素を求めて伸長します。ロックウールやココバッグの側面を見ると、根が突出して いることを見かけると思いますが、それらは根が酸素を求めて生じた現象です。 根の本来の働きは、水と栄養分を吸収して地上部に送ることなのですが、突出した根の周りには水も栄養分も ありませんので、酸素を求めて生じた現象と云えます。

原水の圧力と酸素ガスの圧力設定により異なりますが、25ppm以上になるように設定します。 原水圧力が高い(0.2Mpa以上)場合には、25~35ppmが確保できます。

時間とともに変わります。 サンメイトを通過した水(溶存酸素25~35ppm)をバケツに入れて放置(静止状態)すると、外気温にも影響され ますが、10~20分後には17~20ppmになります。以降の変化は少なく、それを植物の根は利用します。 潅液直後の水は重力水として下方に落下していきますので、植物の根はそれをほとんど利用できません。 毛管水として滞在した水を植物の根は吸収します。 水道水を同じ条件下に置くと、2~4ppmになり、地下水ではもっと低くなります。

植物の生育は、地上部で行われる光合成と、根から吸収するイオンにより決定されます。 植物は光合成の結果、はじめに生成された炭水化物は、新しい細胞の構築原料となると共に、生長のための エネルギー源となります。 植物も他の生物の反応と同じで、光合成でも多くのタンパク質(酵素)が、反応を進める役割をしています。 そのタンパク質が、上手く機能するために結合している金属(イオン)が必要で、これらの金属(イオン)がな いと、タンパク質が上手く機能しなくなり、結果として光合成を含める生理代謝が上手く働くことができな くなります。 たとえば光合成は、クロロフィル(葉緑素)で光を集めるので、植物が持つクロロフィル(葉緑素)の量はかなり の量になり、1分子に1つのマグネシウムを持っていることがあり、クロロフィル(葉緑素)の構成成分である マグネシウムを多く含む葉緑素を持つ植物は、多くの光を取り込み、光合成量は大きくなります。

特別なということはありませんが、一つの環境が変わると、他の環境も変えた方が良い場合が多々あります。 サンメイトを使用すると、水とイオン(肥料)の吸収が多くなりますので、根の性質を利用した栽培管理法を 提案させていただいています。

サンメイトを利用すると、今まで比較的に吸収されにくかったカルシウムイオン、マグネシウムイオン、硫 黄イオンや微量要素などの吸収が促進されます。 培養液のイオンバランスにおいて、多い成分はより多く植物体に吸収され、他のイオンとの拮抗作用が生じ たり、少ない成分は植物体に不足症が生じる場合があります。 可能でしたら、弊社の提案します単肥設計で行っていただければと思います。 弊社は肥料は販売していませんので、お近くの肥料販売店から購入していただくことになります。

給液対応水量(通過量)が違います。 現在の1ブロックの給液量が毎分60ℓ以下の給液管理の場合は、Ⅰ型を選択します。(対応能力) 毎分60ℓ以上120ℓ以下の場合は、Ⅱ型を選択します。 毎分120ℓ以上の場合は、複数台数が必要になります。

お近くの農資材店で購入できますが、お取り扱いが無い場合には、弊社まで直接お問合せください。

トマト、イチゴ、バラなどの固形隔離培地栽培では、10aに対して7000ℓの酸素ボンベを一年間で10~12本 程度使用します。 7000ℓの酸素ボンベの価格は地域によって異なるようですので、お取り扱い会社でお問合せください。

設置場所や使用する原水によって、5~8年くらいで修理・交換しなければならない部品があります。

Ⅰ型は、巾26cm×長さ60cm×高さ90cmです。1ブロック毎分 60ℓの給液対応。 Ⅱ型は、巾36cm×長さ75cm×高さ90cmです。1ブロック毎分120ℓの給液対応。

サンメイトの設置法をご覧ください。

地域により、送料などの諸経費が変動しますので、お取り扱い店様にお問合せしてください。 お取り扱い店様が無い場合には、弊社までお問合せください。